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軽めの良作です 「英国王のスピーチ」その1

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東京に大雪が降った日、試写会に行ってきました。

    英国王のスピーチ←あらすじ


一言で言ってしまえば、大作ではなく”良作”
大笑いはしないけどククッと笑えるし、涙がボロボロ
こぼれるほど感動するわけじゃないけど、グッと
こみ上げてくるものがある。
このあたりが、オスカーの作品賞にはちとものたりない
と言われるゆえんかな。

英連邦の王様とはいえ、たかが吃音じゃないか、それほど
ドラマ性があるとは思えない、という声も聞こえてきそう
ですが、吃音症の人にとっては、とても”たかが”では
済まされない問題です。

口を開いてしゃべりだすと、相手が自分の事をstupid
思ってしまう。それがイヤで殻に閉じこもってしまい、時に
自殺を考える事もある。
今まで知られているようで、実はあまり知らされなかった
吃音症について、ほんのとっかかりであっても正面から描いた
この作品は、貴重だと思います。

話が少々それましたが、この映画、作品の規模からいえば、
HBO TV ムービーほどの小品かもしれない。
でも、トロント映画祭等で観客賞を獲り、世界での興行成績も
目を瞠るほど、素晴らしいものを残しています。
いかにみんなに愛されているか、堂々と2010年度ベスト・ワン映画
の称号を授与しましょう・・・ってまだ決まってはいませんが。



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賞云々はさておき、印象に残ったシーンやせりふについて。

    大いなるネタばれをします!!


物語の核となる、バーテイとライオネルとの会話シーン。
バーテイが、最初にライオネルの元に訪れた約10分間の二人だけ
の場面。
ライオネルの後ろには、子供のおもちゃやら、タイプライター、
食器など、種々雑多なものが見えるのに、バーテイの後ろは、
無機質な壁のみ。しかもやたら画面の端に小さく撮られている。


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これはライオネルの家庭環境の暖かさ、それに対してのバーテイの
居心地の悪さ、孤立感を視覚で表した監督の意図であったそうです。

また、18mmのワイド・レンズも使用していた。
コリン達は、それを”エドゥアルド・ムンク”レンズと呼んでいた
とか。(”叫び”の絵画で有名な画家)
キューブリックなどが、好んで使用したこういったW.レンズは、
絶望感や、奇怪な雰囲気を出すには適していますが、こういった
オーソドックスな人間ドラマに使用するとは・・若いフーパー監督
には、何のためらいもなかったんでしょうね。
ジェフリー・ラッシュ曰く、
”おかげで、私の祖父そっくりの自分が映っていたよ”(^_^;)

この10分間のシーンは、一昨年秋の撮入最初に撮られ、その後舞台の
仕事で、ジェフリーはオーストラリアに戻り、撮影も一か月程中断
しています。
なんかトリヴィアみたいになってしまいましたが、
この会話シーンは、ラストのスピーチ場面に次ぐ
印象的なシーンではありました。


父であるジョージ5世が亡くなり、バーテイは突然
ライオネルの元へ訪れます。
そして、自分の幼い頃の境遇をポツリポツリと話し
始めます。


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左ききやX脚の矯正の為、虐待に近いしつけを受けた事、
乳母からもひどい扱いをされていた事。

別にその乳母の肩をもつつもりはありませんが、幼児期
の彼は、いわゆる癇の強い子供だったようで、懐かせる
のが大変だったそうです。(兄デイビッドは反対に、愛矯
のある可愛い子だったので、この時から本当にこの兄弟は
対照的だったんですね)
だからといって、食事も与えないとはやっぱりひどい。
彼が、歌いながらそれを告白するこのシーンは、しんみり
とさせる心に残る場面でした。
その後、ライオネルが突然、ジョニーの名前を出したのには
驚きました。
このジョニーという末弟は、てんかんの持病があった為、王家
から隔離され、乳母の元で育てられた”The Lost Prince”
でした。

2003年BBC TV ミニシリーズとして、彼の短い生涯がドラマ化され、
日本ではLaLa TVで放映。レンタルDVDもあります。







ちなみに、このドラマでのジョージ5世役はトム・ホランダー、
その父エドワード7世をマイケル・ガンボンが演じています。
つまりマイケル・ガンボンは、親子二代の国王役を演じた
わけです。



             <<続く>>






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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

コメント

タイトル

雪で足元が悪い中、試写会お疲れ様でした。
そしてとても読み応えがあるレビュー(1.2)何度も読ませていただきました。
作品を違った目線で観る事が出来そうです。
画像の1シーン、あえて隅にした構図は意図的だったのですね。
顔の表情に巧みな表現力が伺えるジェフリー、この作品で新境地開拓といったところでしょうか?ヘレナが共演で良かったです。
時代物の衣装が似合う女優さんですから今回も素敵です。
(GG賞での左右色違いの靴は彼女らしいなと)

タイトル

こんにちは。
いつも、コメントありがとうございます。とても励みになります。

あの大雪のせいではないと思うんですが、風邪をひいてしまい、三日間眠りこけて
いました。
今週から来週にかけて、忙しいというのに(オスカーと英国王の公開なんですけどね)

ヘレナはホント、役者の時と普段と違いすぎますね、SAGの時はコリンが、今日のヘレナ
の靴は同じ色、って云ってましたけど、またそれを途中で脱いでましたし。

英国王~が公開されたら、pinokoさんの感想も伺えたらいいなあ。
それから来週月曜日、イイ意味でも悪い意味でも忘れられない日となりそうですね。

タイトル

あの後風邪を引いてしまったそうで大変でしたね。
taraさんの豊かで美しい表現がとても好きでいつも楽しみにしています。
前売り券は購入済ですので来週位に行けたらなとは思ってます。
鑑賞後出来たらまたお邪魔させて頂きますね。
 



いやいやお恥ずかしい

>豊かで美しい表現~
そんなお褒めの言葉をちょうだいして、有頂天に
なっております! これをはげみにどんどんブログ
更新を・・・ってネタがなくなってしまいました(^_^;)
あとは、ティンカー~でしょうかね・・・

風邪の件、ご心配をおかけしました。
来週ご覧になる予定とか。ぜひ三人の素晴らしい演技を
堪能して下さい。ホントすごいですよ。
Secre

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Author:tara 0131
ウン十年勤めた会社を辞め、大好きな
コリン・ファースネタを追っかけている
毎日

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