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ふたたび「裏切りのサーカス」Tinker Tailor Soldier Spy:レヴュー





   UK盤BD/DVDを手にして、はや一ヶ月半、もういったい何度観たことか・・・
  
   原作読んで、情報は頭に入れていたつもりでも、[ん~これは何を表しているのかな??]
   と、首を傾げる部分が少なくない、この作品。

   見るたび、新しき発見があるので、ホントに楽しい。

   だから、”ワケがわからん、こんなの駄作”なんて、簡単に評価されたくない!

   であるが為、ネタばれ全開(となるやもしれぬ)レヴューというか、こんなせりふ
   や、状況描写の中に、様々な情報が詰め込まれているんだ、という私なりの発見を
   記してみたいと思います。


   それから、原作を読んだ者の弁として、映画版は、景気よく(?)スッパリと割愛
   している部分が多々あり。そして映画独自のシーンもあり。
   作戦名や、コード・ネームは、かなり簡略化しています。

    *例えば、テスティファイ作戦は、ハンガリアン作戦に(日本語字幕では省略かな?)
    モグラのジェラルドは、単純に”モグラ”のみ。
    ”マーリン”の名は使用していない。

   まあ、映画の方は、原作に比べ、ある面シンプルでわかりやすかったです。


   以降、ネタばれ注意 (注)個人的な、思いこみ、独断等多し


  

   


   ☆冒頭は、ジム・プリドーがコントロールの命により、ハンガリーに赴くシーン。
    ハンガリーの軍人が、”サーカス”内に巣くっている、二重スパイに関しての
    情報をもたらしてくれるので、それが誰であるか聞き出せ、というミッション。

    原作は、後半部分のジムとジョージ・スマイリーとの会話の中で、これが初めて明かされる。
    BBC TVドラマ版は、比較的早い段階で(第1話)この部分が描かれている。
    (但し、両作とも舞台はチェコスロヴァキアで、襲撃場所は人里離れた山の中)

    街なかのオープンカフェで、仲介人と話をしながら、軍人を待っていると、何やら不穏な
    空気が・・
    これを察したジムは、立ち上がって席を離れるが、カフェのボーイが銃を取り出してジムに
    向けて発射。背中を撃たれたジムは、その場に倒れこむ。

    このシーン、カフェにいた他の客、隣のビルの音楽スタジオで、録音をしていた人々ら
    すべて、関係者がそれらしく装っていた。赤ちゃん連れの母親も含めて。
   
    このジムが襲撃されたシーンは、ラストの”あのシーン”に繋がっていく・・・


   ☆突然”サーカス”を首になってしまったスマイリーは、味気ない毎日を送っている。
    ひとりでは、大きすぎるベッドで目覚める彼。鏡の前には女性用化粧ビン。
    外出して、帰宅すると、郵便物のチェック。”アン・スマイリー”宛ての手紙をより分けて
    別にたまっている、未開封の彼女宛ての手紙と一緒にする。
   
    スマイリーには妻が存在するが、長らく不在である事を表現している。

  
   ☆リッキー・ターが、スマイリー宅にこっそりとやってくる場面。
    玄関のドアにはさんだくさびが、はずれているのを発見したスマイリーは、もしやと思い
    家の中に入ると、テーブルの上には、ナイフが。
    これを見て、スマイリーは、即座に、”ハロー、リッキー”


  


    なぜ、家の中にいる人物が、リッキーだとわかったのか?
    スマイリーは、サーカス在籍時代、新人を採用する際、その身元調査をやっていた。
    特に、ある時期、”スカルプ・ハンター”の人員が大量に必要だったので、少々乱暴者でも
    調査を綿密に行う事で、それに対処していた。
    リッキーも、そんな調査対象のひとり。
    ちなみに、リッキー・ターは、サーカスに入る前は、武器密輸人(!)。

    ナイフは、おそらく彼の愛用品で、汚い仕事も行う”スカルプ・ハンター”ならではの
    持ち物。

    このシーンで面白いのは、スマイリーが、アンの帰宅をかなり期待していた、という態度が
    うかがえる事。
    尋常でないようすのリッキーを尻目に、アン宛ての手紙をチェックしたり、ソファをさわって
    みたり。スマイリーがアンに、相当惚れぬいていることがよくわかる。

   
   ☆スマイリーとピーター・グィラムが、亡きコントロールのアパートを訪れた時、
    いくつかのチェスの駒を見つける。それぞれの駒には、サーカス上層部職員の写真が貼られて
    いて、五つ目の駒は、後ろ向きに置かれている。
    それを、正面に向かせると・・・スマイリーの顔写真が!
    強いショックを受ける、スマイリー。
    
    スマイリーは、コントロールの右腕と言われ、互いに強い信頼関係があったはず。
    しかし、コントロールは、そのイチの子分にさえも、二重スパイの疑いを
    かけていた。

    (ちょっとイチャモン)この時点で、写真付きチェスの駒を見ただけで、自分もモグラ候補
     になっていた事を知った、というには、ちょっと早すぎるような気もするけど・・・

   
   ☆ジム・プリドーとビル・ヘイドンは、学生時代からの親友同士。
    仲良く肩を組んだ二人の写真が、別の場面で二回出てくる。
    まったく同じ写真のようだが、微妙に違っている部分がある。
    一枚は、二人ともカメラに向かって笑顔のポーズ。別の一枚は・・・・?
    (DVDのコメンタリーで、指摘されて初めて気付いた!)


   ☆ピーター・グィラムが、スマイリーの要請により、一年前の11月の日誌を秘密裡に
    資料室から持ち出すミッションは、原作やTVドラマと、内容はほとんど同じ。
    物語の中盤で、もっとも緊迫感あふれる場面。

    ここで、仲間のメンデルが、わざわざ車の修理屋まで赴いて、芝居を打ったのは、理由
    がある。

    サーカス内での通話は、内線、外線問わず、オペレーターが、会話内容をメモする。
    そして、上級幹部にそれを伝える。
    これの前のシーンで、トビー・エスタハースとビル・ヘイドンの通話を、オペレーター
    が、内容を全てメモして、パーシー・アララインに報告していた事からも、それが通常
    業務なのだろう。

    話を戻して、この車の修理屋で、バックに流れている、お気楽な唄に注目。


  


    ”Oh, Mr. Wu~, What shall I do~♪”
    オペレーターが、思わず、調子をあわせて歌ってしまうくらい、電話を通してでも聞こえて
    いる。

    この後、ピーターは、ダミーのファイルとすり替えて、目的のファイルを持ちだそうとした
    矢先、トビー・エスタハースに声をかけられ、ドキッとする。

    トビーの要件は、チーフのパーシーが、君と話をしたいと言っている、との事。
    そのまま5階に上がり、ブリーフィング・ルームへ。そこには、上級職員四人が顔を揃えていた。

    さては、ばれたか、と思いきや、パーシーの話しは、ピーターの部下であるリッキーについて。
    一年前より、行方しれずのリッキーの、消息についてだったのだが、それを言う前に、パーシー
    は、ピーターにカマをかけた。ピーターは、そうとはわからず、適当にでまかせで答えてしまった
    為、パーシーは激怒する。
    「とっとと、失せろ!」と怒鳴られて、部屋を出て、階段を降りるピーター。
    その後ろから、聞き覚えのある唄が・・・
    ”Oh, Mr. Wu~What shall I do~”歌っているのは、四人のうちのひとり、ロイ・ブランド
    だった。

    つまり、さっきの修理屋からのメンデルとの会話は、直接四人の幹部達に聞かせるように
    仕組んであったのだ。 リッキーのせいとはいえ、ピーターは、自分に包囲網が敷かれている
    気配を感じる。






    <<未だよくわからない箇所>>
    
    ☆電車と線路が、何回が映されている(ゴトゴトと音だけの部分も)
     何の意味があるのかな??

    ☆どうでもいい部分だけど、ラスト近く、小学生ビル・ローチが、ジムに渡そうとした、木片
     あれはなに? 何の為に使わせるつもりだったのか?(車のストッパー?)


    <<このシーンは入れて欲しかった>>

    ☆ジム・プリドーが、スマイリーたちを尾行するシーン。
     このあたりの記述が、原作でも面白くってゾクゾクした場面なので。

    ☆ビル・ヘイドンがいかに有能な諜報員であるか、の描写が不足していたような。
     なんか、ただの変人にしか見えない・・・

     下のシーン、実は、ハンガリーでやっかいな事件が起こったと聞き、サーカス本部に
     行く→ジムが撃たれたとの報告を聞く→あちこち電話で連絡→ジムのアパートに行き
     書類等の持ち出し→スマイリーの家へ→ベルリン出張から帰ったスマイリーを出迎える。
     だと思うんだけど。 ↓


   


     ジムの襲撃を聞かされたビル・ヘイドンTV版 ↓(クールなイアン・リチャードソン!)


   





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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

コメント

はじめまして!

始めまして!
私もこの映画を飛行機の中でみて面白くって、このブログにたどり着きました!

最後から二番目のビルの動画、挙動不審なところですよね、あれ2回見てやっとわかりました。
アンと浮気した後なんですよ。その前のパーティでスマイリーが目撃してたしね。ビルがブタペストの一報を知ったのも、ここでアンと浮気してたからなんですよ(アンが電報交換士?から電話を受けてましたよね、スマイリーは不在だったけど)

でもこの浮気もスマイリーを動揺させるようにカーラが仕組ませた作戦なんですよね。

後私思ったのは、ビルとジムって愛し合ってたのかなぁなんて。特にジムのほうがね。

奥が深い映画でした。

コメントありがとうございます

初めまして、こんなブログに訪問戴きありがとうございます。

さっそくですが、アンの浮気について。
実は、BD/DVDの特典映像に未公開シーンがあり、
まさにその場面が収められているんですよ。
ビルがベッドに横たわり、隣でアンが電話を受けている
(アンの腕だけ映してます)シーンなんです。
サーカスのジェリー・ウィスタビ―からの緊急連絡(本編
にはこのシーンがありましたよね)にジョージは今いない
と答えていました。

原作を読んだ者としては、アンと彼の浮気はカーラが
命じただけで、浮気の事実は本当はなかったのでは?
と思っていたんですがね・・・・映画は、多少の遊び程度
で、深みには嵌ってない、という描き方のようですね。

ブログの中で、この部分を書こうかと思ってはいたんで
すが、やはりネタばれに躊躇して・・・何を今更って感じ
ですが。私の見方は、ジムが撃たれたあの日は、ビル
は、大車輪で行動したと書きたかった訳です。

ビルとジムは、明らかにパートナー関係にあったと描い
ていますね(原作ではぼかした表現でした)ジムが撃たれたと聞き、電話でクレームを言ったあと、ビルは泣いていましたし。あの二人が写った写真から、少なくとも
ジムは、ビルに全幅の信頼を寄せていたのかな?と
思っています。

長々とすみません、この作品を語ると、どうもこうなって
しまいます(・_・;)

Secre

プロフィール

tara 0131

Author:tara 0131
ウン十年勤めた会社を辞め、大好きな
コリン・ファースネタを追っかけている
毎日

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