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Netflix オリジナルドラマ『ザ・クラウン』 The Crown を見る




    クラウン リリベット


   イヤァ~感服致しました。

   ずーっと待って、待って、ようやく見れて、期待値1000%くらい膨らんでいたのに、それをけっして萎ませることなく
   それ以上の満足度で、全10話を見終えました。

   これは、来年のエミーなど賞レースが楽しみだわ、今後「ゲーム・オブ・スローンズ」にとって変わる、強力な
   アワーズ・コンテンダーになるよう期待値max。

   
                                                            
   
   
   多様な式典、豪奢な衣装や住居は出てきますが、王家という特殊な立場に置かれた家族の物語といえるかな。

   内閣や教会の承認を得なければ許されないことが多いため、女王は、しばしば彼らと軋轢を起こしてしまうが、
   結局は、従わざるえない、
   
   結婚に関してもそう。 これは、女王だけでなく、その近親者にも当てはまる。
   
   だから、女王自身が、首相やら教会の大司教などと、20代の若さで対時しなければならないことが多々出てきます。
   彼女は何度も、家族らの要望と彼ら要人たちの板挟みとなり、苦しい立場に立たされます。

   でも、そんななり立て女王でも、80才の老練首相チャーチルを、ギャフンと言わせることがありました。


   クラウン チャーチル


   首相が、自身を襲った脳卒中の発作について、保守党党首の座を降ろされたくないがゆえに、当初女王に   
   それを打ち明けなかったことを、女王からロジックに叱責される第7話 ”知識は力なり” は必見です。



   クラウン デヴィッド、ウォリス


   リリベット(エリザベス)が、なぜ25才で王冠を被らなくてはならなかったのか、その要因のひとつが、上のふたり。

   デイヴィッド(ウィンザー公)とウォリスです。

   デイヴィッド役は今まで、ガイ・ピアース(英国王のスピーチ)ジェームズ・ダーシー(W/E)チャールズ・エドワーズ
   (バーテイーとエリザベス)と三人見てきましたが、今回のアレックス・ジェニングスが、一番本人に近いイメージ
   でした。(退位のスピーチが本人と一番近かったのはガイ・ピアース)
   オリビエ賞を三回獲っているベテラン俳優ですから、演技だけでなく、見た目の化け具合もすごいわ。

   英国のTVドラマファンなら、彼、アレックス・ジェニングスの姿を何回も見たことがあると思います。
   (映画「クイーン」でのチャールズ王太子役もやってました)
 
   アレックス・ジェニングスがよく演る役は、極悪人ではないが、イヤな奴ってのが多いけど、今回のデイヴィッド
   も、愛がすべてだと言いつつ、金くれ、もっとくれって感じのホントにヤな奴。

   今まで見た中で、最低の部類に入るデイヴィッドでした。

   ただこれは、史実に基づいている部分があって、王位放棄の際、自分が相続した、バルモラル城とサンドリンガム城
   を、今後も使用したければ、買い取れと要求したそうです(王室の資産じゃね?)

   弟の国王は、二つの城の評価額を出してもらい、その同額で戦時国債を買い、年利息1万1千ポンドをデイヴィッドに
   死ぬまで支払うことで決着。 当ドラマに出てきた1万ポンドの話は、これにあたり、実際に一時的に支払いを止め
   られたそうです。

   他にも、プリンス・オブ・ウェールズとして受け取っていたコーンウォール領の地代100万ポンドをこっそりと貯金
   していて、その利息の一部をウォリスに与えていたことも、のちに発覚したそうです。

   元々は仲のよかったデイヴィッドとバーテイーの兄弟二人は、こういった金銭問題で絶縁状態となったようです。



   クラウン エリザベス、バーテイー


   ジャレッド・ハリス演じるバーティー(ジョージ6世)には泣かされました(;д;)

   悪役ばかりではないけど、アクの強い役が多いジャレッド・ハリスが、バーティーとは意外でしたが、これが
   凄くイイ。 こんなに優しくて、繊細で、家族おもいで、たまにイラチで・・・・

   このドラマの撮影スタジオが、「英国王のスピーチ」と同じで、そこになぜかどでかい英国王のスピーチ
   のポスターが貼ってあって、撮影で赴く度、ポスターの中のでっかいコリン・ファースに見つめられて、
   心中穏やかではなかったようです。

   
   主役の二人にも触れなければ・・・・

   クレア・フォイとマット・スミスが、ここまで素晴らしいケミストリーが生じる程、見事な女王夫妻を表現できるとは、
   想像できませんでした。

   このシリーズ、全6シーズンを予定しているそうですが、主なキャストは、2シーズンずつで交代させる予定らしいです。

   ですから、ふたりが共演しているのを見られるのは、次シーズンでおしまい。 

   ちょっと残念な気もしますが、役の年齢にあった俳優を起用する方が、いいでしょうね。




   

   






   
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Netflix 『殺人者への道』 Making a Murderer を見た




     
 
       Making a Murderer 第一話  ↑ 

    
    1985年、婦女暴行罪で20数年の留置となり、2003年、DNA鑑定により、冤罪であったとして釈放された二年後
    今度は、殺人等の罪に問われる事となった、数奇な運命に弄ばれた男やその家族についてのドキュメンタリー。


    全10話(10時間くらいか)という、ものすごく長いドキュメンタリーですが、この事件はそれくらい時間をかけて描かねば
    ならないだろうな、と思わせる程、事情が込み入っています。

    

    要約すると、米国ウィスコンシン州の田舎町で、家業の車解体業を生業としていたスティーブン・エヴェリーは、1985年、
    23才の時、レイプ犯として捕まります。 そして、何ら物証もないまま有罪となります。

    家族の働きかけにより、イノセント・プロジェクトの協力を得て、DNA鑑定で、新たな容疑者(累犯性犯罪者でした)が
    浮かび、スティーブンは釈放。 それまでに18年かかりました。

    二年後、保安官局や検察を相手取って、3600万ドルの賠償金を求める訴えを起こそうとした直後、一人の女性が
    スティーブン宅を訪問したあと、行方不明となります。 彼女はモーターマガジンのカメラマンで、スティーブンの妹の
    車の写真を撮る約束をしていました。

    行方不明の女性、テレサの家族や友人などが、まず彼女のRV車を探す為、一帯を捜索し、スティーブンの親兄妹や
    スティーブン本人が住む、広大なジャンク・ヤードの片隅で、そのRV車を発見します。

    そして、敷地内で、焼かれてバラバラの骨だけとなった、テレサが発見されます。

    スティーブンが寝泊まりしていた小屋も調べられ、証拠品も発見されます。

    こうなってしまうと、スティーブンが疑われてしまうのは、当然ではないかと思われますが、事はそう簡単では
    なかったのです。

    地元保安官局との確執、前事件での不可解な捜査、検察の対応もおかしい。そして、高額な賠償金請求の問題。
    まるでスティーブン本人が云う様に、俺を有罪にさせたくてたまらない連中なんだ、の発言が無視できない、そんな
    気分になります。

    エピソード5あたりに、今度は、スティーブンの甥、ブレンダンが共同正犯として突然逮捕される様子が映ります。

    彼の従妹の証言で、ブレンダンが、スティーブンの小屋へ行くのを目撃した事、これ以後、ブレンダンは、落ち込んで
    いる様子で、体重が20キロぐらい減ってしまっていたなどと証言し(のちの裁判で、これは嘘だったと証言)ブレンダン
    を取り調べたところ、犯行を自供したため、逮捕となったわけです。

    ブレンダンは、16才で、体格は大き目。 しかし、IQ が60~70で、小学校中学年くらいの知能程度です。

    取り調べの様子の一部が公開されていましたが、あきらかに、捜査員側が有利な証言を得ようとしているのが
    見てとれます。(しかも弁護士や後見人の同席なしでの取り調べ)

           この光景、ウェスト・メンフィス3 事件を描いた『デビルズ・ノット』のジェシーが思い出されました。
           ジェシーも IQ が低く、取り調べに耐えられなくなり、自白に至りました。

    ブレンダンの最初の公選弁護人もひどい。 就任するなり記者会見で、司法取引をほのめかします。

    司法取引をするという事は、まず有罪であると認めなければならない。

    彼の犯行を示す物的証拠は、何ひとつ見つかっていないのに。


    この後、二人の裁判が別々に行われます。

    そしてその結果は・・・・・・

    この後、両裁判の検事を務めた人物の、セクハラ疑惑が明るみに出たりとか、いろいろ話題に事欠かない
    ここまで、現実に起った事件で、尾を引くのも珍しい、事実は小説より奇なり、というより、小説よりはるかに
    はるかに凌駕する現実を見せつけられました。


    見ていて楽しい気分になれる作品ではないですが、ぜひネトフリで一見を。

    
プロフィール

tara 0131

Author:tara 0131
ウン十年勤めた会社を辞め、大好きな
コリン・ファースネタを追っかけている
毎日

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